私の中にある天の川

某施設の中にあるコンビニで、ビタミン飲料とピーナツクリームパンを買って、施設の回廊にある椅子に腰掛けた。お昼時である。私と同じようにもぐもぐしている人も多かった。ぼんやりと回廊を見ながら、飲料を飲み、パンを頬張った。

ふと見れば、数メートル先にたくさんの短冊が下がっていた。七夕だったので願いを込めたのだ。それを立ち止まって読む人びとがいた。そのなかには心配顔の人もいれば、そうでない人もいた。

女性が来て短冊を読み出した。後ろから見る姿はスタイルが良くてセンスのいいコーディネートである。しかもバッグがおしゃれ。綺麗だった。もぐもぐしながら、やっぱり女性がこの世で一番美しい存在だと思った。地球上のありとあらゆる自然の美しさよりも、文明史上のありとあらゆる人工物よりも、美しい女性こそ最も美しいと私は思う。

数日前に見かけた人を思い出した。

自宅そばのスーパーで見かけた女性である。素晴らしくスタイルが良かった。薄いブルーのぴったりとしたスリムジーンズ、黒っぽいブラウス。突き出た胸で、平台の上の猫のご飯の見切り品を選んでいた。サングラスのせいで顔が見えなかったが、きっとものすごい美人にちがいない。惚れ惚れとした私は、彼女の周りを犬のように2度回って眺めたのであった。

そんなことを思い出していると、短冊の前の女性も立ち去っていった。もぐもぐタイムを終わらせて短冊を見に行った。なになにがどうだとか、こうなりたいだとか、だれだれを守ってくださいだとか、色々書いてあったが、煎じ詰めれば、命に関わることであった。

生きている限り精一杯生きたいですね。と、トートロジーのようなフレーズが口についた。

では、私の短冊には何を描こうか。それは決まっている。短冊の女性や、猫の見切り品の女性のように、綺麗になりたいのだ。そんなこと不可能であると心の底では知っているけれども、ここ1-2週間で私の平たい胸は、女性ホルモンの効果でほんのすこーし膨らんできた。測ってみるとトップがたかが2cmだが大きくなっていた。

私の中にある天の川は性別を分かつ境界線。こちら側にいた男性の僕があちら側にいる女性の私へ、どこまで一線を越えられるのだろうか。まだわからないけれども、ともかくひたすら能天気に「キラキラしたい」。

コメント

タイトルとURLをコピーしました